写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
アブラソコムツは、スズキ目サバ亜目クロタチカマス科に属する深海性の大型魚です。その身には多量のワックスエステル(脂肪酸と高級アルコールのエステル)が含まれており、これが消化されにくいため、多量に摂取すると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。この特性から、日本では食品衛生法により販売が禁止されています。体は細長く、側扁しており、全身が粗い鱗で覆われています。夜行性で、主に深海で生活しています。
身体的特徴
- 体形
- elongated
- 体色
- 体色は暗褐色から黒褐色で、腹部はやや明るい。鰭は体色と同系色。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 全身が粗く硬い鱗で覆われている。鱗には棘状の突起がある。, 側線は波打つように湾曲している。, 口は大きく、鋭い歯を持つ。, 背鰭は2基あり、第1背鰭は棘条、第2背鰭は軟条からなる。
- 背びれ
- 第1背鰭は8-9棘条、第2背鰭は15-18軟条と2小離鰭。第2背鰭の後方に2つの小離鰭があるのが特徴。
- 尾びれ
- 深く二叉する。
- 胸びれ
- 比較的小さい。
- 特徴的なひれ
- 臀鰭は1棘条と15-18軟条、および2小離鰭。第2背鰭と同様に2つの小離鰭を持つ。
識別のコツ
体表の鱗
全身が非常に粗く、硬い鱗で覆われており、触るとザラザラしている。鱗には小さな棘状の突起がある。
背鰭と臀鰭の小離鰭
第2背鰭と臀鰭の後方にそれぞれ2つの小さな離れた鰭(小離鰭)がある。これはクロタチカマス科の魚に共通する特徴。
体色と体型
暗褐色から黒褐色の細長い体型。バラムツと似ているが、アブラソコムツの方が体色がやや明るく、体表の鱗がより粗い傾向がある。
生息地
- 水質タイプ
- saltwater
- 生息水深
- 水深100mから800mの深海域に生息する。主に200mから400mの範囲で多く見られる。
- 環境
- 大陸棚縁辺部から大陸斜面にかけての深海。海底付近を遊泳する底生魚。
- 分布域
- 全世界の熱帯から温帯海域に広く分布する。大西洋、インド洋、太平洋に生息し、日本近海でも南日本を中心に漁獲される。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: expert
- 性格: aggressive
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 該当なし(深海魚であり、飼育は極めて困難)
- 水温: 該当なし
- pH値: 該当なし
- 硬度: 該当なし
- 混泳の相性: 該当なし
- 特別な注意点: 深海魚であるため、特殊な高圧・低温環境の維持が必要であり、一般の飼育は不可能です。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 特定の漁期はなく、年間を通して漁獲されるが、混獲されることが多い。
- 市場価格: 日本国内では販売禁止のため市場価格なし。海外では食用とされる場合があるが、健康被害のリスクがあるため注意が必要。
- 商業的重要性: low
- 味: 白身魚で、脂が非常に多い。加熱すると脂が溶け出しやすい。
- 食感: 身は柔らかく、脂分が多いためしっとりとしている。
- 調理法: 日本では販売禁止のため、調理法は推奨されない。, 海外では、少量であれば刺身、焼き物、煮物などで食されることがあるが、摂取量には厳重な注意が必要。
- 栄養価: 多量のワックスエステル(約20%)を含み、これが消化されにくいため、栄養源としては不適切。ビタミンAやDも含まれるが、ワックスエステルによる健康被害のリスクが上回る。
重要な事実
消化されない脂interesting
アブラソコムツの身に含まれる脂質は、人間の消化酵素では分解できないワックスエステルであるため、摂取すると消化されずにそのまま排出され、下痢や腹痛を引き起こします。
販売禁止の魚interesting
日本では、その健康被害のリスクから、食品衛生法によりアブラソコムツ(およびバラムツ)の販売が禁止されています。
深海の住人behavior
主に水深200mから400mの深海に生息する深海魚であり、夜行性で、日中は深層に潜み、夜間に中層へ浮上して餌を捕食すると考えられています。
粗い鱗interesting
全身を覆う粗く硬い鱗は、小さな棘状の突起を持ち、触ると非常にザラザラしています。これは他の魚種との識別の重要な特徴です。
安全情報
危険- 安全レベル: dangerous
- 有毒: いいえ
- 食用性: not recommended
- 取り扱いに関する注意: アブラソコムツの身には多量のワックスエステルが含まれており、これを摂取すると消化不良による下痢、腹痛、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。特に多量に摂取した場合、重篤な健康被害につながることもあります。日本では食品衛生法により販売が禁止されています。誤って入手した場合は、絶対に食用に供さないでください。取り扱いには注意し、素手で触る際は鱗の棘で怪我をしないよう手袋を着用することが推奨されます。
類似種
バラムツ
Lepidocybium flavobrunneum
バラムツはアブラソコムツよりも体色が黒く、体表の鱗はアブラソコムツほど粗くない。また、バラムツの小離鰭は5-6個とアブラソコムツの2個よりも多い。バラムツも同様にワックスエステルを多量に含み、日本では販売禁止である。
クロタチカマス
Gempylus serpens
クロタチカマスはアブラソコムツよりも体が細長く、銀白色をしている。小離鰭の数も多く、体型や体色で容易に区別できる。ワックスエステルは含まないため食用とされる。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- クロタチカマス科
- 属
- アブラソコムツ属
- 種
- アブラソコムツ