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アプリを開く説明
ウグイ(Phoxinus oxycephalus)は、コイ科ウグイ亜科に属する淡水魚で、日本固有種とされていましたが、近年Phoxinus lagowskiiのシノニムとされることもあります。しかし、日本国内では独立種として扱われることが一般的です。河川の中流域から上流域にかけて広く生息し、雑食性で環境適応能力が高いのが特徴です。体は細長く、側扁しており、比較的大きな鱗を持ちます。繁殖期には雄の体側が鮮やかな婚姻色を呈し、追星(おいぼし)と呼ばれる白い突起が現れます。
身体的特徴
- 体形
- elongated
- 体色
- 体色は背側が暗褐色から暗緑色、腹側は銀白色。体側には不明瞭な暗色の縦帯が見られることがある。繁殖期の雄は、体側が赤、橙、黄などの鮮やかな婚姻色に染まり、特に腹部が赤くなることが多い。
- うろこのタイプ
- cycloid
- 口の位置
- subterminal
- 特徴的な部位
- 体側に走る側線は完全で、ほぼ直線的。, 口はやや下向きで、吻端は丸い。, 咽頭歯は3列で、主列歯は鉤状に曲がる。, 繁殖期の雄に現れる追星(おいぼし)
- 背びれ
- 1基。背鰭条数は3棘7-8軟条。
- 尾びれ
- 二叉型。尾鰭は深く切れ込む。
- 胸びれ
- 胸鰭は比較的大きく、腹鰭よりも長い。胸鰭条数は15-17軟条。
- 特徴的なひれ
- 腹鰭は背鰭の基部よりもやや前方に位置する。腹鰭条数は8軟条。臀鰭条数は3棘6-7軟条。
識別のコツ
体型と体色
細長い体型で、背側は暗色、腹側は銀白色。繁殖期の雄は鮮やかな婚姻色を呈する。
口の位置
口はやや下向きで、吻端は丸い。
鱗の大きさ
比較的大きな鱗を持つ。側線鱗数は50-60枚程度。
追星(おいぼし)
繁殖期の雄の頭部や胸鰭、体側に現れる白い粒状の突起。
生息地
- 水質タイプ
- freshwater
- 生息水深
- 主に表層から中層
- 環境
- 河川の中流域から上流域、湖沼、ため池。特に、水生昆虫や藻類が豊富な、流れのある砂礫底や岩底を好む。水温の変化にも比較的強く、幅広い環境に適応する。
- 分布域
- 日本列島(北海道から九州まで)のほぼ全域に分布。ただし、地域によっては移入個体群も存在する。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: beginner
- 性格: peaceful
- 食性: omnivore
- 最小水槽サイズ: 90cm水槽(約150リットル)
- 水温: 10-25°C
- pH値: 6.5-7.5
- 硬度: 軟水-中硬水
- 混泳の相性: 同種または温和な他種との混泳が可能。ただし、小型魚や稚魚は捕食される可能性があるため注意が必要。
- 特別な注意点: 遊泳スペースを確保するため、広めの水槽が望ましい。水流を好むため、フィルターによる水流を設けることが推奨される。隠れ家となる流木や石、水草などを配置すると良い。水質の悪化には比較的強いが、清浄な水を維持することが長期飼育の鍵となる。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 一年中捕獲可能だが、春の産卵期には婚姻色を呈した個体が見られる。冬期は深場で越冬する。
- 市場価格: 食用としては安価。観賞魚としては流通量が少ない。
- 商業的重要性: low
- 味: 淡白でクセがない。小骨が多い。
- 食感: 身は柔らかい。
- 調理法: 塩焼き, 唐揚げ, 甘露煮, 味噌汁
- 栄養価: タンパク質、カルシウム、ビタミンDなどが含まれる。
重要な事実
婚姻色の変化behavior
繁殖期の雄は、体側が赤、橙、黄などの鮮やかな婚姻色に染まり、特に腹部が赤くなることが多い。これは雌へのアピールや縄張り争いに関係すると考えられている。
追星の出現behavior
繁殖期の雄の頭部や胸鰭、体側には、白い粒状の追星(おいぼし)と呼ばれる突起が現れる。これは産卵行動の際に雌を刺激したり、雄同士の接触に役立つと考えられている。
雑食性の食性behavior
水生昆虫の幼虫、付着藻類、小型の甲殻類、魚卵、植物の種子など、幅広いものを食べる雑食性である。この食性の多様性が、様々な環境への適応を可能にしている。
遡上と産卵behavior
春になると、産卵のために河川を遡上する。砂礫底の浅瀬に集団で産卵し、雌が産み付けた卵を雄が受精させる。産卵後、親魚は再び下流へ移動する。
環境指標種interesting
ウグイは比較的幅広い水質に適応できるが、清流を好むため、その生息状況は河川環境の健全性を示す指標の一つとなることがある。
安全情報
安全- 安全レベル: safe
- 有毒: いいえ
- 食用性: edible
- 取り扱いに関する注意: 特に毒性や攻撃性はない。釣り上げた際は、素手で触れても問題ないが、魚体を傷つけないよう優しく扱うことが望ましい。鰓蓋や鰭の棘で手を傷つけないよう注意。
類似種
マルタウグイ
Phoxinus jouyi
ウグイよりも体高が高く、体側の斑紋がより明瞭。また、ウグイは吻が丸いのに対し、マルタウグイはやや尖る傾向がある。咽頭歯の形態にも違いが見られる。
エゾウグイ
Phoxinus percnurus
北海道に分布する種で、ウグイよりも体高が低く、体色が全体的に黒っぽい。側線が不完全な個体が多い点も異なる。
ジュズカケハゼ
Rhinogobius flumineus
生息環境が一部重なるが、ハゼ科に属するため、腹鰭が吸盤状になっている点で容易に区別できる。体型もウグイに比べてずんぐりしている。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- コイ目
- 科
- コイ科
- 属
- ウグイ属
- 種
- ウグイ