写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
ラウンドゴビー(Neogobius melanostomus)は、ハゼ科に属する小型の底生魚で、元々は黒海、カスピ海、アゾフ海に固有の種です。しかし、バラスト水などを介して北米の五大湖やヨーロッパの多くの水系に侵入し、侵略的外来種として知られています。体は頑丈で、頭部は大きく、目は頭部の上部に位置しています。特徴的なのは、腹鰭が吸盤状に融合している点で、これにより岩や他の基質にしっかりと付着することができます。非常に適応力が高く、様々な環境で生息できますが、特に岩の多い底質を好みます。繁殖力が非常に高く、在来種の魚類や無脊椎動物と競合し、生態系に大きな影響を与えることがあります。
身体的特徴
- 体形
- elongated
- 体色
- 体色は灰色から茶褐色で、不規則な暗色の斑点や模様があります。特に背鰭には特徴的な黒い斑点が見られます。繁殖期のオスはより暗い色になり、ほぼ黒色になることがあります。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 腹鰭が吸盤状に融合している, 第一背鰭の後端に黒い斑点がある, 大きな頭部と突き出た目, 側線孔が頭部と体側に明瞭に存在する
- 背びれ
- 2基の背鰭を持ち、第一背鰭は棘条、第二背鰭は軟条からなる。第一背鰭の後端に特徴的な黒い斑点がある。
- 尾びれ
- 丸みを帯びた尾鰭。
- 胸びれ
- 比較的大きく、丸みを帯びた胸鰭。
- 特徴的なひれ
- 腹鰭は完全に融合し、吸盤状の構造を形成している。これにより、強い水流の中でも岩などにしっかりと付着できる。
識別のコツ
腹鰭
完全に融合して吸盤状になっていることを確認してください。これはハゼ科の多くの種に見られますが、他の多くの魚種との明確な区別点です。
第一背鰭の斑点
第一背鰭の後端に明瞭な黒い斑点があることを確認してください。これはラウンドゴビーの重要な識別形質です。
側線孔
頭部と体側に明瞭な側線孔のパターンがあることを確認してください。これは近縁種との区別に役立ちます。
体色と模様
灰色から茶褐色の地色に、不規則な暗色の斑点や縞模様があることを確認してください。
生息地
- 水質タイプ
- brackish
- 生息水深
- 0.5メートルから70メートル(通常は浅瀬)
- 環境
- 主に沿岸の浅瀬、河口、湖沼の底生域に生息します。岩礁、砂利、砂、泥底など、様々な底質に適応しますが、特に岩や瓦礫の多い場所を好みます。隠れ家となる構造物が多い場所でよく見られます。
- 分布域
- 原産地は黒海、カスピ海、アゾフ海。侵入種として、北米の五大湖水系、ヨーロッパのライン川、ドナウ川、バルト海沿岸など広範囲に分布しています。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: intermediate
- 性格: aggressive
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 100リットル
- 水温: 10-25°C
- pH値: 7.0-8.5
- 硬度: 中硬水-硬水
- 混泳の相性: 同種間では縄張り争いをするため、十分な隠れ家が必要です。他種との混泳は、攻撃的な性質のため推奨されません。
- 特別な注意点: 底生魚であるため、砂や小石、岩などの底質と隠れ家が必要です。水質変化には比較的強いですが、定期的な水換えとろ過が重要です。侵略的外来種であるため、飼育する場合は絶対に自然水系に放流してはなりません。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 年間を通して活動的ですが、繁殖期は春から夏にかけて活発になります。
- 市場価格: 商業的価値は低い
- 商業的重要性: low
- 味: 淡白な白身魚
- 食感: しっかりとした身
- 調理法: フライ, グリル, 煮付け
- 栄養価: タンパク質が豊富で、低脂肪。
重要な事実
侵略的外来種behavior
ラウンドゴビーは、バラスト水などを介して世界中に拡散し、特に北米の五大湖やヨーロッパの多くの水系で侵略的外来種として生態系に深刻な影響を与えています。
吸盤状の腹鰭interesting
腹鰭が完全に融合して吸盤状になっているため、強い水流や波の中でも岩などにしっかりと付着し、流されることなく生息できます。
高い繁殖力behavior
メスは年に複数回産卵し、オスが卵を保護するため、非常に高い繁殖成功率を誇ります。これにより、短期間で個体数を増加させることができます。
多様な食性behavior
主に底生無脊椎動物(特にゼブラガイやクアッガガイなどの外来種二枚貝)を捕食しますが、魚卵や稚魚、昆虫なども食べ、非常に多様な食性を持っています。
在来種への影響behavior
在来種の魚類と餌や生息場所を巡って競合するだけでなく、在来種の魚卵や稚魚を捕食することで、生態系に大きな負の影響を与えています。
安全情報
安全- 安全レベル: safe
- 有毒: いいえ
- 食用性: edible
- 取り扱いに関する注意: 特に毒性や危険な棘はありませんが、捕獲時には滑りやすいため注意が必要です。侵略的外来種であるため、捕獲した場合は絶対に自然水系に放流せず、適切に処分することが推奨されます。
類似種
チューブノーズゴビー
Proterorhinus semilunaris
チューブノーズゴビーは、鼻孔が管状に伸びている点でラウンドゴビーと区別されます。また、第一背鰭に黒い斑点がありません。
フレッシュウォーターゴビー
Ponticola kessleri
フレッシュウォーターゴビーは、より大型になり、体側の斑点模様がより規則的である傾向があります。また、第一背鰭の黒い斑点がないか、あっても不明瞭です。
サンドゴビー
Pomatoschistus minutus
サンドゴビーは通常、より小型で、体色が砂地に合わせた淡い色をしています。第一背鰭の黒い斑点はありません。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- ハゼ科
- 属
- Neogobius
- 種
- Neogobius melanostomus