写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
キダイ(Dentex tumifrons)は、スズキ目タイ科に属する魚類で、日本近海を含む東アジアから東南アジアの温帯・亜熱帯海域に広く分布しています。体色は全体的に赤みを帯び、特に腹部は銀白色で、各鰭が黄色みを帯びるのが特徴です。体高が高く、側扁しており、比較的小型のタイ類として知られています。食用魚として非常に価値が高く、特に西日本で「レンコダイ」として親しまれています。
身体的特徴
- 体形
- compressed
- 体色
- 体側は全体的に赤みを帯びたピンク色で、腹部は銀白色。各鰭は鮮やかな黄色を帯びる。体側には不明瞭な横帯が見られることがある。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 体高が高く、側扁している。, 眼が比較的大きい。, 口はやや大きく、上顎の後端は眼の中央下に達する。, 歯は円錐歯で、前方に数本の犬歯状の歯を持つ。, 鰓蓋後縁に黒色斑がない(マダイとの区別点)。, 尾鰭の後縁はわずかに湾入する。
- 背びれ
- 棘条12本、軟条10本。棘条部は比較的長く、軟条部との間に深い切れ込みがある。
- 尾びれ
- 二叉型で、後縁はわずかに湾入する。
- 胸びれ
- 比較的長く、先端は肛門に達する。
- 特徴的なひれ
- 腹鰭と臀鰭も黄色みを帯びる。
識別のコツ
体色
全体的に赤みを帯びたピンク色で、鰭が黄色い点が特徴。マダイは体色がより赤く、鰭に黄色みが少ない。
体型
マダイに比べて体高が高く、体は側扁している。頭部がやや大きく見える。
鰓蓋の黒斑
キダイには鰓蓋後縁に黒い斑点がない。マダイには明瞭な黒斑があるため、この点で容易に区別できる。
眼の大きさ
マダイと比較して眼がやや大きい傾向がある。
生息地
- 水質タイプ
- saltwater
- 生息水深
- 水深30mから200m程度の岩礁域や砂泥底に生息する。特に大陸棚縁辺部に多い。
- 環境
- 主に大陸棚や大陸斜面上の岩礁域、砂泥底、またはそれらが混在する場所を好む。群れで行動することが多い。
- 分布域
- 日本海、東シナ海、南シナ海、黄海、台湾、朝鮮半島沿岸。日本では北海道南部以南の日本各地に分布するが、特に西日本に多い。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: expert
- 性格: peaceful
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 500L
- 水温: 18-24°C
- pH値: 8.1-8.4
- 硬度: 8-12 dKH
- 混泳の相性: 同種または他種との混泳は可能ですが、十分なスペースと隠れ家が必要です。攻撃的な魚種との混泳は避けるべきです。
- 特別な注意点: 大型水槽と安定した水質管理が必須です。活餌や冷凍餌を好みます。底砂は細かい砂を敷き、岩礁域を再現したレイアウトが望ましいです。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 主に秋から春にかけて漁獲量が多く、特に冬場が旬とされています。産卵期は春から初夏にかけてです。
- 市場価格: 中〜高価格帯
- 商業的重要性: high
- 味: 淡白で上品な旨味があり、身は柔らかい
- 食感: きめ細かく、しっとりとしている
- 調理法: 塩焼き, 煮付け, 刺身, 蒸し物, 唐揚げ, アクアパッツァ
- 栄養価: 高タンパク質、低脂肪で、ビタミンB群やDHA、EPAを豊富に含む。
重要な事実
名前の由来interesting
キダイの「キ」は、鰭が黄色いことに由来すると言われています。また、西日本では「レンコダイ」と呼ばれることが多く、これは連子鯛と書き、連なって漁獲されることに由来するとも言われています。
生態的役割behavior
キダイは底生生物や小型の魚類を捕食する捕食者であり、海洋生態系における食物連鎖の一員として重要な役割を担っています。また、その豊富な個体数は他の大型捕食者の餌資源ともなります。
性転換amazing
キダイは雌性先熟の性転換を行う魚種であると考えられています。つまり、最初はメスとして成熟し、成長するとオスに性転換する個体が存在します。ただし、全ての個体が性転換するわけではありません。
漁業資源interesting
キダイは日本において重要な底魚資源の一つであり、主に底曳き網や延縄漁業で漁獲されます。特に西日本での漁獲量が多く、地域経済に貢献しています。
安全情報
安全- 安全レベル: safe
- 有毒: いいえ
- 食用性: edible
- 取り扱いに関する注意: 特に毒性や危険な棘はありませんが、タイ科の魚は背鰭や臀鰭の棘が鋭い場合があるため、取り扱いには注意が必要です。素手で触る際は軍手などを着用することをお勧めします。
類似種
マダイ
Pagrus major
マダイは体色がより赤く、鰓蓋後縁に明瞭な黒斑がある。キダイは体色がピンクがかり、鰭が黄色く、鰓蓋に黒斑がない。また、マダイの方が体高が低く、体長が大きくなる。
チダイ
Evynnis japonica
チダイは体色がより赤く、尾鰭の後縁が赤く縁取られる。また、背鰭の棘条部と軟条部の間に切れ込みが浅い。キダイは尾鰭の縁取りがなく、背鰭の切れ込みが深い。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- タイ科
- 属
- Dentex
- 種
- Dentex tumifrons