写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
タイガーダトニオ(Datnioides pulcher)は、東南アジア原産の大型淡水魚で、その特徴的な縞模様から「タイガー」の名が冠されています。かつてはDatnioides microlepisと同種とされていましたが、現在では独立した種として認識されています。特に幼魚期には鮮やかな体色と明瞭なバンド模様を示し、成長とともに色彩が深まります。肉食性で、主に小魚や甲殻類を捕食します。観賞魚としても非常に人気が高く、その威厳ある姿と独特の模様が愛好家を魅了しています。しかし、生息地の環境破壊や乱獲により、野生個体群は減少傾向にあり、IUCNレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。
身体的特徴
- 体形
- compressed
- 体色
- 体色は黄褐色から金色で、体側に3〜7本の黒く太い垂直バンドが入ります。バンドの数や形状は個体差が大きく、特に幼魚期には鮮明ですが、成長とともに不明瞭になることもあります。ストレスや環境によって体色が変化する「色飛び」が見られます。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 体側に現れる特徴的な黒い垂直バンド, 大きな口と厚い唇, 高い体高と側扁した体形, 背鰭と臀鰭の基底が長い
- 背びれ
- 棘条12本、軟条15-17本。基底が長く、後方に向かって高くなる。
- 尾びれ
- 丸みを帯びた尾鰭。
- 胸びれ
- 比較的小さく、胸鰭は腹鰭よりも前方に位置する。
- 特徴的なひれ
- 背鰭と臀鰭は体高に沿って長く伸び、後方で尾鰭に近づく。
識別のコツ
体側のバンド模様
Datnioides pulcherは通常、体側に3〜7本の黒い垂直バンドを持ちます。特に、目の後ろから始まるバンドが特徴的です。バンドの数や太さ、明瞭さで他種と区別できます。
体高と体形
体高が高く、側扁した体形をしています。特に成魚ではその特徴が顕著です。
口の形状
大きな口と厚い唇を持ち、捕食に適した形状をしています。
生息地
- 水質タイプ
- freshwater
- 生息水深
- 主に水深の浅い場所から中層
- 環境
- 東南アジアの大きな河川(メコン川、チャオプラヤ川など)やその支流、氾濫原、湖沼に生息します。流れの緩やかな場所や、水生植物や倒木などの隠れ家が多い環境を好みます。
- 分布域
- タイ、カンボジア、ラオス、ベトナム(メコン川水系、チャオプラヤ川水系)
アクアリウム情報
- 飼育難易度: advanced
- 性格: semi-aggressive
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 1200L
- 水温: 24-28°C
- pH値: 6.5-7.5
- 硬度: 5-15 dGH
- 混泳の相性: 大型で温和な肉食魚、または同種他個体との混泳が可能ですが、個体差が大きいため注意が必要です。小型魚や攻撃的な魚との混泳は避けるべきです。
- 特別な注意点: 十分な遊泳スペースと隠れ家が必要です。水質悪化に敏感なため、強力なろ過システムと頻繁な水換えが不可欠です。生餌を好みますが、人工飼料への餌付けも可能です。ストレスを感じると体色が黒ずむことがあります。
野生での情報
- 保全状況: endangered
- 旬の時期: 特定の繁殖期は雨季と関連していると考えられますが、詳細なデータは不足しています。
- 市場価格: 高価(特にバンドの整った個体や大型個体)
- 商業的重要性: high
- 味: 淡白で上品な白身魚
- 食感: しっかりとした身質
- 調理法: 蒸し料理, 揚げ物, 煮付け
- 栄養価: 高タンパク質、低脂肪
重要な事実
幻の魚interesting
かつてはDatnioides microlepisと同種とされ、その生息地の減少から「幻の魚」と呼ばれることもありました。現在では独立種として認識されています。
色彩の変化behavior
ストレスや環境の変化によって体色が著しく変化する「色飛び」という現象が見られます。これは彼らの気分や健康状態を示す指標にもなります。
長寿interesting
適切な環境下で飼育されると、10年以上生きることも珍しくありません。大型魚の中でも特に長寿な部類に入ります。
縄張り意識behavior
特に成魚になると強い縄張り意識を持つようになります。同種間での争いを避けるためには、十分なスペースと隠れ家が必要です。
安全情報
安全- 安全レベル: safe
- 有毒: いいえ
- 食用性: edible
- 取り扱いに関する注意: 特に毒性はありませんが、大型になるため、取り扱いには注意が必要です。口が大きく、噛まれると怪我をする可能性があります。また、鰭の棘条で刺される可能性もあります。
類似種
インドネシアタイガーフィッシュ
Datnioides microlepis
Datnioides pulcherと比較して、体側のバンドがより不規則で、バンドの間に細いバンドが入ることがあります。また、体色がやや暗い傾向があります。かつては同種とされていましたが、現在は別種とされています。
ニューギニアタイガーフィッシュ
Datnioides campbelli
Datnioides pulcherよりも体高が低く、体側のバンドがより細く、数が多い傾向があります。生息地もニューギニア島に限られます。
メコンタイガーフィッシュ
Datnioides undecimradiatus
Datnioides pulcherと非常に似ていますが、体側のバンドの数や形状、特に尾柄部のバンドの入り方で区別されます。D. undecimradiatusは通常、より多くのバンドを持ちます。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- ダトニオ科
- 属
- ダトニオ属
- 種
- Datnioides pulcher