写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
キツネダイ(Cephalopholis sonnerati)は、スズキ目ハタ科に属する比較的大型のハタの一種です。インド太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布し、サンゴ礁や岩礁域に生息します。体色は赤褐色から橙色で、全身に小さな暗色の斑点が見られるのが特徴です。成長に伴い体色や斑点のパターンが変化することがあります。肉食性で、主に小型の魚類や甲殻類を捕食します。漁業対象種としても重要であり、食用として利用されます。
身体的特徴
- 体形
- compressed
- 体色
- 体色は赤褐色から橙色で、成長段階や生息環境によって変化します。全身に不規則な暗色の小斑点が散在し、特に頭部や体側上部に顕著です。鰭は体色と同系色で、縁辺がやや暗くなることがあります。幼魚はより鮮やかな赤色を呈することが多いです。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 体全体に散在する小さな暗色の斑点, 背鰭棘条部と軟条部の間に深い切れ込みがない, 尾鰭の後縁は丸みを帯びるか、わずかに湾入する, 前鰓蓋骨の下縁に鋸歯状の突起がある
- 背びれ
- 背鰭は1基で、棘条部と軟条部からなります。棘条は9本、軟条は14-16本です。棘条部と軟条部の間に深い切れ込みはありません。
- 尾びれ
- 尾鰭は丸みを帯びるか、わずかに湾入します。
- 胸びれ
- 胸鰭は比較的大きく、丸みを帯びています。軟条は17-19本です。
- 特徴的なひれ
- 臀鰭は棘条3本、軟条9-10本です。腹鰭は胸鰭の基部より前方に位置し、棘条1本、軟条5本です。
識別のコツ
体色と斑点
赤褐色から橙色の体色に、全身に散らばる小さな暗色の斑点が特徴です。特に頭部や体側上部に顕著です。
尾鰭の形状
尾鰭の後縁が丸みを帯びるか、わずかに湾入する点で、他のハタ類と区別できます。
背鰭の切れ込み
背鰭の棘条部と軟条部の間に深い切れ込みがないことも重要な識別点です。
サイズ
最大で全長60cm、体重4kg程度に達する比較的大型のハタです。
生息地
- 水質タイプ
- saltwater
- 生息水深
- 水深10mから150m程度の岩礁域やサンゴ礁域に生息します。特に水深の深い場所を好む傾向があります。
- 環境
- サンゴ礁、岩礁、瓦礫帯、海底の洞窟や亀裂など、隠れ家となる場所が多い環境を好みます。単独で行動することが多いです。
- 分布域
- インド太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布します。西はアフリカ東岸から、東はポリネシア、北は日本南部、南はオーストラリア北部まで確認されています。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: advanced
- 性格: semi-aggressive
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 500L
- 水温: 24-28°C
- pH値: 8.1-8.4
- 硬度: 8-12 dKH
- 混泳の相性: 大型で攻撃性の低い魚種との混泳が可能ですが、小型魚や甲殻類は捕食対象となるため注意が必要です。同種間では縄張り争いをする可能性があります。
- 特別な注意点: 十分な隠れ家となる岩組みが必要です。肉食性のため、高タンパク質の餌を定期的に与える必要があります。水質悪化に敏感なため、強力なろ過システムと定期的な水換えが不可欠です。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 年間を通して漁獲されますが、特に旬はありません。地域によって漁獲量に変動があります。
- 市場価格: 中程度から高価
- 商業的重要性: medium
- 味: 淡白で上品な旨味
- 食感: しっかりとした白身で、加熱しても身崩れしにくい
- 調理法: 刺身, 煮付け, 焼き物, 蒸し物, 鍋物
- 栄養価: 高タンパク質で低脂肪。DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸も含まれる。
重要な事実
名前の由来interesting
和名の「キツネダイ」は、その体色や顔つきがキツネを連想させることに由来すると言われています。
性転換behavior
ハタ科の多くの種と同様に、キツネダイも雌性先熟の性転換を行うと考えられています。つまり、最初はメスとして成熟し、後にオスに性転換します。
隠れ上手behavior
岩礁やサンゴ礁の隙間に身を隠すのが得意で、警戒心が強い魚です。釣りでは、隠れ家から誘い出す工夫が必要です。
食用魚としての価値interesting
身が締まっていて非常に美味なため、高級魚として扱われることがあります。特に刺身や煮付けでその真価を発揮します。
安全情報
取り扱い注意- 安全レベル: caution
- 有毒: いいえ
- 食用性: edible
- 取り扱いに関する注意: ハタ科の魚は鰓蓋や鰭の棘条が鋭利なため、取り扱いには注意が必要です。刺されると怪我をする可能性があります。また、大型個体は顎の力が強く、噛まれると危険です。シガテラ毒の報告は稀ですが、大型の個体では可能性がゼロではないため、注意が必要です。
類似種
アカハタ
Cephalopholis miniata
アカハタは全身に青い小斑点が散在するのに対し、キツネダイは暗色の小斑点です。また、アカハタの尾鰭はわずかに湾入する程度ですが、キツネダイはより丸みを帯びる傾向があります。
アズキハタ
Cephalopholis boenak
アズキハタは体側に数本の暗色横帯を持つことが多く、体色もキツネダイほど鮮やかな赤褐色ではありません。また、アズキハタは比較的小型です。
バラハタ
Cephalopholis argus
バラハタは全身に多数の青い斑点があり、キツネダイの暗色斑点とは明確に異なります。また、バラハタは尾鰭が丸みを帯びず、わずかに湾入します。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- ハタ科
- 属
- ユカタハタ属
- 種
- Cephalopholis sonnerati