写真はありますか?Fishbyアプリで瞬時に魚を識別できます。
アプリを開く説明
クロホシイシモチ(Apogonichthys nigripinnis)は、スズキ目テンジクダイ科に属する小型の海水魚です。その名の通り、体側中央に明瞭な黒色斑を持つことが特徴で、岩礁域やサンゴ礁域の底生生活を送ります。夜行性で、日中は岩陰やサンゴの隙間に隠れていることが多いです。口内保育を行うことで知られています。
身体的特徴
- 体形
- compressed
- 体色
- 体色は淡褐色から赤褐色で、体側中央に眼径よりも大きい明瞭な黒色斑が一つあります。この斑点は、しばしば白色の縁取りを持ちます。鰭は透明からやや黒ずんだ色をしています。
- うろこのタイプ
- ctenoid
- 口の位置
- terminal
- 特徴的な部位
- 体側中央の大きな黒色斑, 第一背鰭の棘条が比較的短い, 口が大きく、上顎後端は瞳孔後縁を越える
- 背びれ
- 第一背鰭は6-7棘条、第二背鰭は1棘条と9軟条。第一背鰭は比較的低く、棘条の先端は糸状に伸びることはありません。
- 尾びれ
- 尾鰭は截形(まっすぐな形)またはわずかに湾入します。
- 胸びれ
- 胸鰭は13-15軟条で、比較的大きく丸みを帯びています。
- 特徴的なひれ
- 腹鰭は1棘条と5軟条で、胸鰭よりも後方に位置します。
識別のコツ
体側の黒色斑
体側中央に位置する、眼径よりも大きな黒色斑が最も明確な識別点です。この斑点はしばしば白色の縁取りを持ちます。
体色
淡褐色から赤褐色の体色で、周囲の環境に合わせた保護色を示すことがあります。
第一背鰭の形状
第一背鰭の棘条は比較的短く、他のテンジクダイ科魚類のように長く伸びることはありません。
生息地
- 水質タイプ
- saltwater
- 生息水深
- 水深1メートルから30メートル程度の浅い岩礁域やサンゴ礁域
- 環境
- 岩の隙間、サンゴの枝間、転石の下など、隠れ家となる場所を好みます。砂泥底と岩礁の境界域でも見られます。
- 分布域
- インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布します。日本では、南日本(房総半島以南の太平洋岸、日本海側では新潟県以南)から琉球列島にかけて生息しています。
アクアリウム情報
- 飼育難易度: intermediate
- 性格: peaceful
- 食性: carnivore
- 最小水槽サイズ: 60リットル
- 水温: 24-28°C
- pH値: 8.1-8.4
- 硬度: 8-12 dKH
- 混泳の相性: 小型で温和な他魚種との混泳が可能ですが、同種間では縄張り争いをすることがあります。口に入るサイズの甲殻類や小魚は捕食する可能性があります。
- 特別な注意点: 隠れ家となる岩やサンゴの配置が重要です。夜行性のため、夜間に餌を与えることが推奨されます。口内保育を行うため、繁殖を狙う場合はペアでの飼育が望ましいです。
野生での情報
- 保全状況: least concern
- 旬の時期: 特定の漁獲シーズンはありませんが、年間を通して見られます。
- 市場価格: 情報なし
- 商業的重要性: none
- 味: 情報なし
- 食感: 情報なし
- 栄養価: 情報なし
重要な事実
口内保育behavior
クロホシイシモチは、オスが卵を口の中で孵化するまで保護する「口内保育」を行うことで知られています。これはテンジクダイ科魚類に広く見られる繁殖戦略です。
夜行性behavior
主に夜間に活動し、小型の甲殻類や多毛類などを捕食します。日中は岩陰やサンゴの隙間に隠れて休息しています。
保護色behavior
体色は生息環境に合わせて変化させることができ、周囲の岩やサンゴに溶け込むことで捕食者から身を守ります。
安全情報
安全- 安全レベル: safe
- 有毒: いいえ
- 食用性: not recommended
- 取り扱いに関する注意: 特に毒性や攻撃性はありませんが、生体を扱う際は魚体に傷をつけないよう注意が必要です。鰭の棘条で刺される可能性はありますが、毒はありません。
類似種
オオスジイシモチ
Apogon lineatus
オオスジイシモチは体側に複数の縦縞を持つことでクロホシイシモチと区別されます。クロホシイシモチは体側中央に単一の大きな黒色斑を持ちます。
ヤライイシモチ
Apogon doederleini
ヤライイシモチは体側に数本の暗色横帯を持つことでクロホシイシモチと区別されます。クロホシイシモチは横帯を持たず、単一の黒色斑が特徴です。
学名分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 条鰭綱
- 目
- スズキ目
- 科
- テンジクダイ科
- 属
- クロホシイシモチ属
- 種
- クロホシイシモチ